FX市場の1日の流れと取引時間をふまえたトレード戦略
いつも同じ感じでトレードしてもいいの?
基本的にFXは土日を除いて24時間取引が可能ですが、それは各国の市場が東から西へと順に始まるためです。国が違えばトレーダーの特徴なんかも違うので、特徴を知れば勝てないと思われている方はトレードしやすくなります。
夏時間、冬時間
まずFX市場は月曜の早朝から取引が始まり土曜の早朝まで休まずトレードが可能ですが、FX会社によって取引時間が変わってきたりします。その他にも経済指標の発表時刻も変わってきますが、それは夏時間(サマータイム)と冬時間(標準時間)に切り替わるからです。
現在の日本ではサマータイムは導入されていないので東京市場では切り替わりはしませんが、その他の主な市場では切り替わるのでFXでは夏時間と冬時間の影響を受けてしまいます。
基本的には東京市場以外は1時間早くなると覚えておきましょう!
また切り替わるタイミングも各国によって少しずれていたりするので注意が必要です。FX口座を開設すると大抵のFX会社からメールで知らせてきますのでいつもは読まないメールも夏時間・冬時間の切り替えお知らせは必ずチェックを!
夏時間
ロンドン | 3月の最終日曜~10月の最終日曜 |
---|---|
ニューヨーク | 3月の第2日曜~11月の第1日曜 |
冬時間
ロンドン | 10月の最終日曜~3月の最終日曜 |
---|---|
ニューヨーク | 11月の第1日曜~3月の第2日曜 |
東京市場
東京市場は欧米各国がまだ寝ているため、それほど取引量は大きくありません。ドル円・クロス円や豪ドルが動きやすいです。
東京オープンの9時に一気に活発になってきます。しかし、長続きせず10時までに動いた後は横ばいになりロンドンオープンまで動かない事も多いです。そのためレンジ間での逆張りを狙う人も多い。
特にゴトウ日(5・10日)には9時55分の仲値決めに向けて、輸入企業が決済のためのドル買いを行う事が多く、9時54分までドル円は上昇し、その後利益確定のため反転するなど特徴的です。
もちろん必ずそうなるわけではないですが、みんなそういう特徴を知っているのでその流れに乗りやすい傾向にあります。ドーピングみたいな感じですね。
輸出企業もドル売りを行いますが輸入企業みたいにゴトウ日だけではなく毎日少しずつ売っているようなので、仲値決めに関してはある程度まとめている輸入企業のドル買いが優勢になりやすいです。
- 仲値
- 大手の銀行などの金融機関が、9時55分にその日の対顧客の基準となるレートを決めています。リアルタイムで変化していく為替レートを取引のたびに問い合わせていては大変なので、客観性・公正さがあるため多くの企業が仲値での取引をしています。
個人的には前日からのトレンドをそのまま継続する事が多いと感じていますが、あまり他の市場と比べても取引高が少ないため値動きが大きくありません。
ですので直近高値・安値を迎えたら利確など細かく取っていく方が無難です。水平線ブレイクは強いトレンドを継続中じゃなければ難しいという印象で、ブレイクしたとしてもすぐ戻ってくるなんてよくあります。
なんてスキャルとかがいいかもね。
ロンドン市場
ロンドン市場は取引量が世界一で欧州通貨であるユーロやポンドなどが活発になります。
デイトレードが中心で、まずは14時頃(夏時間)から早起き勢(ヨーロッパ内でも時差はあるのでロンドンより東の方の国)が参入しはじめ値動きが出てきます。
15時にロンドンオープンし、16時30分前後から方向が定まると一方向に3~4時間ほど攻め続けることが多いので、その流れに沿って行けば大きな利益に繋がります。
特にジリ高・安になることが多く、その後に損切りを誘発させるため急変動させた後に利食ってくる。ジリジリしていく感じを見つけたら逆張りせずトレンドを追っかけて行く方が良さそうです。
ニューヨークがオープンすると相場が反転することも多いので、それを警戒しニューヨークオープン前に手仕舞う。
ニューヨーク市場
21時以降になるとニューヨーク市場が主役になります。時差の関係でロンドン時間と少し重なっているため、前半の数時間が1日でもっともトレードが活発になります。
全市場に影響を及ぼす米国雇用統計などが発表されるため、経済指標には特に気を付けておくべきです。
22時頃から本格化し一方向にパワフルに攻め立てますが、ロンドンフィキシングまでの2時間ほどでひと休みする事が多いです。
- ロンドンフィキシング
- 日本時間の0時(夏時間)にロンドンで銀行の対顧客の基準レートや金の取引価格が決まる時間帯の事で、日本の仲値のようなもの。
トレードするためのまとめ
エントリーするタイミング
エントリーするタイミングは各市場のオープン直後か少し様子を見てから。
流れができたらそれに乗ってエントリー。
エントリーを控えた方が良いタイミング
ニューヨークオープンでそれまでの流れが逆行する恐れがあるので手仕舞い時(20~21時)はエントリーを控える。
様子見
ニューヨークがクローズした後やロンドン・ニューヨークのオープン前後など方向感が定まっていない時。上に行くか下に行くか色々試している段階で値動きに翻弄されやすい。
仲値決めの後も値動きが少なくなりやすいので様子見が無難です。
3大市場をふまえた1日の流れ
6:00 | ニューヨーククローズ |
---|---|
9:00 | 東京オープン |
9:55 | 仲値決め |
14:30 | ロンドン早起き勢が参入 |
15:00 | ロンドンオープン |
16:30 | ロンドン本格化 |
20:00 | ロンドン手仕舞い時 |
21:00 | ニューヨークオープン |
22:00 | ニューヨーク仕掛け本格化 |
0:00 | ロンドンフィキシング |
FXツール購入者オリジナル特典
当サイトからFXツールを購入して頂いた方にこのページをまとめたPDFファイルを特典付きとしてプレゼントしております。
東京・ロンドン・ニューヨーク市場の特徴とそれに合わせた1日の流れを、A4サイズで印刷できる1枚にまとめたものです。
これがあればとてもトレードしやすくなります!フロガエルも壁に貼って毎日確認しています。